後輩からのテレフォン

お知らせ

 

作者取材のため本日のヒロイワマニアーナは休載させて頂きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※代打でひろしマニアーナのひろし先生が寄稿してくれました

 【後輩からのテレフォン】

 突然、後輩(現在もドヤンキー)から電話が来た。


後輩「お久しぶりです!高山です!」

俺「おお!久しぶり!」


この高山君

バイクとカブトムシをこよなく愛し

23歳になる現在もアイパーという男気溢れる後輩なのだ。

そんな高山君

なんの用事かと言うと


高山「実は自分…ちょっと気になる女がいまして…」

俺「お!なんかいいね!青春だね!」

高山「遅れてきた青春なんですけど(照)そのことで相談なんですが…」

俺「何何?」

高山「やっぱり気持ちを伝える前にプレゼントとかしちゃおうかなって!」

俺「プレゼント攻撃ね!そういうの嫌いじゃないよ!」

高山「あげるのはいいんですけど…何がいいのかなって…」

俺「ああね。」



俺は思い出していた。

学生時代の話だが

俺の友達にゾッコンLOVEとなった高山君

この時もプレゼント大作戦に打って出て

お煎餅の詰め合わせをプレゼントするという

抜群のババアプレゼントセンスを発揮

結果、丁寧に返されるという事件があった。



しかしその事件から早7年。

高山君も成長しているはず。

俺は高山君の考えを尊重することにした。


高山「ひろしさんだったら何プレゼントします?」

俺「それは人によってだからなー、その女の子はどんな子なの?」

高山「オシャレとスイーツが大好きな女です!」

俺「それじゃ高山君はそんな彼女に何あげたら喜ぶと思う?」

高山「いつ会えるか解からないので食べ物はちょっと…」

俺「ということは?」

高山「やっぱりアクセサリーとかになっちゃいますよね?」

俺「いいと思うよ!」

高山「実はもう準備してあったりするんですよね!」

俺「まじで!?んじゃもうそれあげればいいじゃん!」

高山「大丈夫ですかね…?」

俺「大丈夫でしょ!」

高山「喜んでくれるかな…」











高山「このブローチ。」




ババアか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんわ。
みぞおち辺りをくすぐられると吐きそうになるひろしです。


その後の後輩ですが


ゾッコンラブになった女の子にブローチをプレゼントするため

さっそくデートのお誘いをした高山くん。



高山「自分、デートに誘いました!」

俺「お!まじで!いつ!?」

高山「11日!今週の日曜日です!!」

俺「早っ!!いいじゃないの!」

高山「我ながら頑張りました!」

俺「んじゃディナーの場所とか考えておかないとね!」

高山「いえ、その必要はないです。」

俺「…え?」

高山「ディナー誘ったんですけど、予定があるみたいで…お昼に会うことになりました!」





まずい!!

夜のデートを断られた時、その脈無し度数はかなり高い。

だがそこは流石の高山くん。



高山「お昼に時間作らせてやりましたよ!やるでしょ!?ね!ひろしさん!」


絶好調である。



俺「何時集合の何時解散?」

高山「13時集合、16時解散です!」



短っ!

ラブホの休憩並!


しかし会えるだけでもかなりの前進。

俺は日曜日の報告を待つこととした。





そして本日18時過ぎ

結果報告がきたぞーー!!!



以下が電話の内容


俺「結論から聞きたい所だけどまずはいくつか質問してもいいかな?」

高山「はい、どうぞ。」

俺「まずは昨日の服装を教えてくれるかな?」

高山「はい。昨日は午前中にバイクをいじってたので下がツナギで腰に袖を巻いてました。上は白のタンクトップです。」


ラフ!!


俺「装飾品は?」

高山「はい、サングラスと腕に数珠を。」


イイネ!


俺「やっぱりキメキメだね!」

高山「はい、たまにはこういうのもいいかなって!」

俺「うん、嫌いじゃないよ!で、集合は?」

高山「女が遅刻して13時半に集合しました!」

俺「幸先悪しだね!」

高山「仕方ないっす!」

俺「で、集合してからは?」

高山「はい、女がパスタ食べたいって言ってたのでファミレスいきました!」

俺「なんか高校生っぽいね!」

高山「で、飯食ってドリンクバーで時間が過ぎまして」

俺「何時までファミレス?」

高山「15時半ですね。」



ラスト30分!!!



俺「で、ブローチは渡したの?」

高山「はい、ファミレス入ってすぐです!」

俺「お!即行だね!どんなリアクションだった?」

高山「まあ、気に入ってくれたんじゃないですかね?」




俺「え?」

高山「はい、気に入ってくれたと思います!」







あのブローチを!?

手の平サイズで自己主張の激しい

あの紫でプラスチックの蝶ブローチを!?



俺「彼女なんて言ってた?」

高山「なんか個性的なアクセだねって!」


個性的、これほどやんわりと否定される言葉は無い。

宍戸開もまずそうな物を食べた時

「お母さん!個性的な味ですね!」

そう言ってた!


俺にはもう解かった。


プレゼント大作戦




超しっぱい!!!



俺「…つけてくれた?」

高山「はい、すぐにしまおうとしたので着けてって頼みました!」


これ、見方を変えたらレイプだよね。


俺「それで解散って感じ?」

高山「ラスト30分だけカラオケとか行こうと思ったんですけど、女が中途半端な時間だから解散にする?って。だから、それで解散ですね!」


エスケープ!!

女エスケープ!!!


俺「それから連絡とか取ってるの?」

高山「へへ、実はもう次のデート、誘ってるんですよ!」

俺「まじで!?」

高山「はい、自分が暇な日を伝えておきました!」

俺「それで?」

高山「時間調整してみますって言ってました!」


それ出会い系のサクラが断るときの手段と一緒!!






そんな感じでまとめてみると


・高山くんはキメキメオラオラスタイルでデートへ向かう

・女の子は30分遅刻の上、30分早く帰る。デート時間は2時間。

・ブローチのプレゼントに一応成功。無理やり着けさせて高山くんはご満悦

・今後の約束は無し





何このデート!!

超萎えるんですけど!!!



俺「高山くん的には今回のデート、成功?」

高山「まあ、大成功とまではいかないものの、中成功って感じじゃないですかね?」


うん!!

メンタル強い!



俺「次のデート決まったらまたプレゼントしちゃう?」

高山「実はもう決めてるんですよ!」




!!!!!!



俺「まじでまじでまじでまじで!?!?!」

高山「えええ、ええ。どうしたんすかテンション上がって?」

俺「いいから!教えて!!」

高山「それがですね」







「うちに近所にあるおいしいオカキを持ってこうかなって!」


だからババアかって!!

 

ヴァン先生のコラムが読めるのは

 

ヒロイワマニアーナだけ!

 

次回、お楽しみに!

 

 

 

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