パパパパ

こんばんわ、ヴァンです。

 

 

 

中学生

 

盗んだバイクで登校して

 

ご自慢のリーゼントでブイブイ言わせ

 

校長からも一目置かれてた

 

次期校長の座も囁かれてたほど

 

ティ『やっぱりヴァンさんっ凄いっスね!』

 

そんな昔話で気を良くしていたが

 

ふいに気になった

 

果たしてこの過去は事実なのか

 

恥ずかしながら

 

自然に思い出を改竄しちゃう癖がありますから

 

 

 

そこで同じバスケ部に所属してたとよに確認した

 

追撃の切り札としてチームから期待されコートに送り出された話

 

我が加治中がインターハイに出場した話

 

2万本という目標を掲げ取り組んだシュートの練習が楽しかった話

 

県内の強豪相手に必死で戦ってきた話

 

部長と初めて会った時喧嘩になり勝負した話

 

『バスケットは好きですか?』と部長の妹にバスケ部の勧誘をされた話

 

とよはゆっくり言った

 

とよ『それはスラムダンクの話だよ』

 

驚くオレに続けて言う

 

とよ『そもそも幽霊部員だったじゃん』

 

とよはいつだって正直者だ

 

うわー

 

超ショック

 

今夜は寝込むの確実

 

 

 

バスケ部の思い出が偽りなら

 

もしかすると

 

オレ『当時って誰と付き合ってたっけ?』

 

記憶が確かなら「新入生ようこそパーティ」の実行委員になった縁で

 

演劇部の女子と付き合ってたはず

 

とよ『誰とってわけじゃないけど胃腸薬は毎日飲んでなかった?』

 

中学生が胃腸薬とお付き合い

 

そんな悲しい過去があってもいいの?

 

 

 

とよ『あっ!』

 

何か思い出してくれたのかな?

 

とよ『パパパパパフィーは毎週欠かさず観てたよね?』

 

パパパパパフィー?

 

とよ『確か台詞も全部ノートに書いてた気がする』

 

あっ!

 

あーっ!!

 

 

 

 

 

この瞬間に1つの思い出が鮮明に蘇った

 

当時

 

女子とまともに喋る機会がなかったが

 

突然クラスの女子に話し掛けられる

 

あれは確か廊下だった

 

女子『昨日のパパパパパフィー観た?』

 

残念な事にパパパパパフィーの存在すら知らずに

 

オレ『あ、いや知らないけど・・・』

 

この時の"折角話し掛けてやったのに"的な女子の顔

 

しかし

 

女子と話す糸口として

 

眠い目を擦りながら翌週からパパパパパフィーを録画

 

テープが擦り切れるまで繰り返し観た

 

そう

 

いつパパパパパフィーの話を振られても期待に応えられるようにだ

 

母親にも練習に付き合ってもらって

 

母親『昨日のパパパパパフィー観た?』

 

オレ『やっぱりゲスト選んでトークするのは減点、ただあのタイミングで由美のヤンキー体験談は意外で良かったよ!』

 

噛まずに言えるように何度も繰り返した

 

 

 

ただ

 

あの日以来

 

女子からパパパパパフィーの話を振られる事はなかった

   

何より悲しいのが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今でもパパパパパフィーに関する知識を一切忘れてない事だ

これが私の生きる道

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