東京レトロお気楽路線
こんばんわ、ヴァンです。
和子は30歳になったが
嫁ぎに行くチャンスを6度逃した
4度目のバスの運転手なんて和子の好みそのもの
短髪の黒髪、褐色の肌に屈託のない笑顔
それでも和子は嫁がなかった
初めてのデートから手を繋ごうとする彼を受け入れられなかった
7度目のチャンスは訪れないかも知れない
それでも良いとニッコリと笑う
私は一生この木造の一軒家で暮らしても構わない
先立たれるのは凄く悲しいけど可愛いネコでも飼うわ
和子は以前に最愛の男性を亡くしている
それが1度目のチャンスだった
子供は欲しくないと結婚せずに付き合ってたが
ある朝に訃報が届く
新聞配達中にトラックと事故を起こしてしまったらしい
初めて子供が欲しかったと思った瞬間だったという
最愛の男性にもう2度会えない事実だけが残った
33歳になっても和子は人生を楽しんだ
家庭に入る喜びを幾ら説かれても
何も魅力を感じず
"可哀想な人"
そう言われる度に自由に対するひがみにしか聞こえなくなった
和子は過去を引きずってると言われるが
実はそうではない
お墓を洗う事も
楽しかった思い出を思い出す事も
全然悲しい事ではなかった
オレ『こんな感じでしょ?』
ティ『全然違うっス!』
オレ『じゃあその東京レトロ何とかって何?』
オレ『さっきの説明じゃ雰囲気伝わらなかった?』
ティ『答えは地下鉄の路線の名前っス!』
オレ『・・・』
ボケてもツッコまないし
問題自体つまらないし
ティータとクイズの刑
超ツラい(>.<)y-~