イースト伊東

こんばんわ、ヴァンです。

 

 

 

パン工場イースト菌を育てるのがオレの仕事

 

その横で同じくイースト菌を育てる男がいる

 

"イースト伊東"

 

パン工場の誰もがそう呼んでる

 

これは工場長の伊東工場長との区別のために

 

冠にイーストが付いているのだが

 

イースト菌職人のオレとしては

 

実に不愉快この上ない

 

 

 

 

 

言っておこう

 

オレは

 

イースト伊東が

 

大嫌いだ

 

 

 

 

 

そもそも

 

オレの働いてる"コジマパン工場"では

 

イースト菌を育てる仕事は1人で事足りる

 

 

 

どういう事かわかるかい?

 

 

 

3年前から働いてる僕

 

3ヶ月前から働き始めたイースト伊東

 

 

 

レッツ

 

シンキング

 

 

 

要するに

 

虚圏(ウェコムンド)と名付けたオレの楽園に

 

イースト伊東がズカズカと我が物顔で入ってきた

 

そういう事である

 

 

 

もちろん

 

オレはウェルカムをしていないし

 

これからも

 

ウェルカムしないつもりである

 

 

 

 

 

イースト伊東は

 

虚圏(ウェコムンド)を荒らすだけでは物足りないのか

 

菓子パンの今井さん

 

出荷の小野寺さんなどの

 

権力のあるパートタイマーに愛嬌を振る舞い気に入られ

 

ゆくゆくはパン工場の全実権を握ろうと考えている

 

しかも

 

パン工場のヒロインである

 

水谷さん(乙女座)にも同様に

 

愛嬌を振り舞いやがって・・・

 

ガッデム!

 

あの酢コンブ野郎!

 

水谷さんを孕(はら)ますのはこのオレだっ!!

 

ふぅー

 

ふぅー

 

 

 

 

 

伊東『ヴァンさん、ガム持ってるので食べませんか?』

 

 

 

全く小憎たらしい野郎だ

 

ガムでオレを買収するつもりか?

 

それとも

 

オレとの関係を日本VSアメリカに比喩して嘲笑おうとしているのか?

 

ええい!

 

貴様の考えてるようにはならぬわ!

 

こわっぱがっ!!

 

 

 

オレ『・・・ビフィズス菌でも作ってろ(ぼそっ)

 

 

 

伊東『え?はい?』

 

 

 

オレ『貴様のような酢コンブ野郎はビフィズス菌でも作って森●乳業のビ●ダスにでも入れとけって言ってんだよっ!

 

 

 

伊東『すみません・・・なんか怒らせてしまって・・・』

 

 

 

オレ『それなら今すぐこのパン工場を辞めて田舎に帰りやがれ!この納豆菌がっ!

 

 

 

伊東『ごめんなさい・・・それはできないです・・・』

 

 

 

オレはイースト伊東の胸ぐらを掴む

 

 

 

オレ『なんだとぉー!このオレに逆らうつもりかっ!

 

 

 

伊東『ヴァンさんに逆らうつもりはないですけど祖父に逆らう事もできないんです』

 

 

 

オレ『はぁ!?わけわかんない事を言ってるとオレの拳が火を吹くぜっ!火拳のヴァンって呼ばれてるの知らねぇのか!

 

 

 

伊東『やめて下さい、暴力は良くないです・・・。祖父がコジマパンの代表取締役で"若い内に現場に慣れろ"と言われこうして働いているんです・・・』

 

 

・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

オレ『そうでしたか、坊っちゃん!あらΣ(゜⊆゜)作業着のボタンが外れていますよ?』

 

 

 

伊東『いや・・・これはさっきヴァンさんが掴み掛かった時に・・・』

 

 

 

オレ『あ、坊っちゃんは確かファンタが好きでしたよね(^ω^*)すぐに買ってきます!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母さん、ヴァンは東京で元気にやっております