続・昭和の残党
こんばんわ、ヴァンです。
43歳で独身のコンビニ店員である木崎さん
ひょんな事から一緒に合コンに行く運びとなった
初めての合コンという事なので
ノリのいい大学生をセッティングしようとしたら
木崎『高校生でお願いします』
おいおい
高校生との合コンは難易度高いよ
木崎『合コンのマニュアル本は網羅したから任せて下さい』
超不安
そして
合コン当日
ポマードでガッチガチのオールバック
ストライプのスーツと気ダルく噛むガム
恐らく
チョイ悪を演出してるのだろう
オレ『ちょっと気合い入り過ぎじゃないですか？』
サングラス外して一言
木崎『おう』
こいつ
完全に
ワイルドな感じで
モテようとしてやがる
集合時の女のコの戸惑いとざわめき
我関せず
ガム噛んでは吐き、吐いては噛む始末
オレ『じゃあ、バーミヤンでも行く？』
このままでは所沢駅前がガムだらけになってしまう
談笑の続きはみんな大好き、最強の中華、バーミヤンへ
木崎『めんどくせー』
あ、気にしないで
恐らく池袋ウエストゲートパークのマコトの影響だから
これでやっと乾杯
オレ『えーと・・・木崎さんはウーロン茶でしたっけ？』
木崎『まぁそうだな、ちょっと昔にアレしちゃったからなー』
は？
女『え？アレって何ですか？』
木崎『アレってつまりコレだよ』
人差し指で頬を斜めになぞるジェスチャー
一般的にはヤ●ザを表すジェスチャーのはず
オレ『ヤ●ザだったんですか？』
木崎『何度も言うなよ』
いや、１度しか言ってないけど
それにしてもヤ●ザだったからウーロン茶
意味わかりません
ウーロン茶で一気呑みでワイルドさをアピール
そんな木崎さんには触れずに
オレ『それでは合コンなので・・・』
自己紹介は必要でしょ？
木崎『王様ゲーム！』
早っ！
ってか古っ！
そして
何を思ったかこのタイミングで
木崎『未成年なのにお酒呑むな！』
キレた
"こんな私に本気で怒ってくれた"
そう思われる思惑だろうが
残念ながら全員ドリンクバーである
なんだかんだの
すったもんだで
盛り上がってきた
木崎『この３人だったら誰に抱かれたい？』
そういうの聞いちゃう？
このご時世、淫行条例なんてクソ喰らえスタイルじゃ生きてけないよ？
でも聞くだけだしな
ま、いっか！
ドキドキ
ドキドキ
女のコは3人で声揃えて
女『店員さーん！』
木崎『”この3人の中で”ってちゃんと言っただろうがっ！』
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