道玄坂46

こんばんわ、ヴァンです。

 

 

 

エロティック◇クライシスと呼ばれる男

 

ホットドッグプレスを丸暗記してる男

 

女性器の呼び方を77つ知ってる男

 

ここまで言えば誰の事なのか

 

すぐにわかるだろう

 

 

 

そう

 

ガチャ山口師匠

 

 

 

『道玄坂の攻め方を教えてやる』

 

僕は耳を疑った

 

落ち着いて整理してみよう

 

道玄坂というのは渋谷にあるクラブギャルの通り道

 

ギャルというのはスクールカーストの頂上(てっぺん)

 

クラブに通ってるギャルはギャルカーストの頂上(てっぺん)

 

 

かつて師匠がこう語っていたのを思い出した

 

『ナンパの甲子園は何処やと思う?伊豆の白浜や!』

 

『じゃあ、ナンパの日本シリーズは?せや、道玄坂や!』

 

この頃は野球に全く詳しくなかったのとエセ関西弁が鼻についてピンとこなかったが

 

とにかく道玄坂のレベルは高いというのは伝わった

 

そして今、現在

 

史上最高峰の”坂”であるのは間違いない

 

 

 

『道玄坂制覇したら次は世界や』

 

 

 

カッコつける時に遠く見ながらエセ関西弁が出る癖はあの頃と変わらないが

 

経験と実績(※信頼性要検証)がその瞳に自信として表れている

 

チャレンジ精神を失わない師匠の決意に胸を打たれた

 

『わかりました、クラブ帰りのギャルを口説き落としましょう!』

 

朝方の狩りはいいと聞いた事がある

 

そういえば幼少の頃のカブトムシ取りの記憶も朝方の森の中だった

(なんであの時、お父さんは僕を置いてこうとしたの?)

 

クラブ帰りでアゲアゲになっちゃってるパーティーエンジェルをゲットだぜ

 

『いや、終電で渋谷に向かう』

 

え・・・それじゃまるでこれからまさにクラブに行こうと道玄坂を上ってるギャルを・・・

 

『その通りだ!』

 

心を読みやがった

 

でも何だってそんなセオリー無視するんだろう?

 

『鮭だって産卵するために川を上がるだろ?その時期が1番旨い!』

 

わからないけど何か名言っぽいから感銘を受けておこう!

 

 


そして

 

デパスらしき錠剤を1つ飲んだ師匠が道玄坂に乗り込んだ

 

目の前を通る洗練されたギャルに

 

『どうも、こんばんわ!1杯奢らせて下さい!』

 

ニカニカした媚びた笑顔の師匠

 

そのほとんどに無視されるも

 

『ありがとうございましたっ!』

 

こんな気持ちのいいナンパがあるか

 

たまに酔っ払ってるギャルには

 

『おい、ブサイク!女と喋りてぇならキャバクラ行け!』

『地球が汚れるからテメェは息吐くな!一生吸い続けてろ!』

『殺すぞ!社会的に殺してから肉体的にも殺してやろうか!』

 

凄まじい罵声を浴びる

 

それでも師匠は

 

『ありがとうございましたっ!』

 

ブ男に生まれたらここまでしなくてはならないのか

 

『師匠、大丈夫ですか?今日はもうサイゼで師匠の武勇伝の続き聞かせて下さい』

 

これ以上、師匠の無残な姿を見たくない

 

聞く度に話が大きくなってる武勇伝を僕が聞けば済む話だ

 

『心配するな、みんな生理だから気が立ってるだけだ』

『生理の女に優しくできない男はモテないぞ』

『今、やっとナンパのゾーンに入ったから生理かどうか見ただけでわかる・・・次がチャンスだ』

 

こういう事を平気で言っちゃう師匠

 

やっぱ女慣れしてるって強い

 

 


そして親指を立てて再びナンパに繰り出した師匠

 

 

 

『どうも、こんばんわ!1杯奢らせて下さい!』

 

 

 

『かぁー、ぺっ!』

 

 

 

あ!?

 

遠くからでも見えたぞ!

 

顔面にタンを吐きかけられてた!

 

なんだよ、まるでタン壷じゃないか!

 

 


ヤバい

 

さすがの師匠もキレる

 

師匠は以前にキレてしまって町1つ地図上から消したって言ってた

 

[君の名は。]が流行った頃に言ってたし、ミサンガみたいなのも付けてた頃に言ってた

 

これはさすがに「ありがとうございましたっ!」なんて言えないだろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ご馳走様ですっ!


無敵かよ! 

 

 

 

君の名は希望

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