真夏の爆笑王
こんばんわ、ヴァンです。
そう、あいつとの出会いは中3の夏
一橋ゼミナールに通っていた時の話だ
学校では目立つ事ができなかったオレは
塾で才能を開花させる
先生、生徒を笑わせる事に全力を注ぎ
ついにランキング1位の臼井くんを越え
一橋ゼミナールの爆笑王の座に昇り詰めた
歴代7人目の一橋ゼミナール爆笑王だ
塾での人気は急上昇
正直、塾長候補にも名前があがっていた
それにそれまでタブーとされていた
英語担当のミホ先生をオカズにオナニーも
先陣をきって解禁させた
こうしてオレは
"一橋ゼミナールにヴァンあり"
と呼ばれるまでになった
そしていつもように夏期講習の予定を変更して
ヴァン単独LIVE
~銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴~
を敢行中
ある事に気付いた
絶対にウケる鉄板ネタ(怒涛のダジャレ)を連発しているのに関わらず
笑わない男がいた
他の生徒は腹筋が割れたり
大円筋が恐ろしく発達する程の
爆笑の渦
しかし
その男は一切笑わないのである
天狗になってたヴァンは思った
『カ●ロットきっきさま・・・!こ、このオレのカオにキズをー!』
それからはオレはPF(ポーカーフェイス)を笑わす事
それだけ考えた
時にはやりたくもない下ネタや
挙げ句の果てには禁じ手
念仏ケブラーダで有名な新崎人生のモノマネにまで手を出した
それでもPFはくすりとも笑わない
さすがにこれには
『オレは地球人やナ●ック星人やカ●ロットと手を組んで闘うぐらいなら1人だけで闘って死んだほうがマシなんだ』
と
思ってたヴァンも
一橋ゼミナール爆笑左大臣の臼井くんに助けを求めた
オレ『カ●ロット!オレとフュー●ョンをしろっ!一緒にダー●ラを倒すぞ!』
臼井『ベジ●タ、おめぇーらしくねぇな!でもオラ、ワクワクしてっぞ!』
臼井くんがノリノリなのがちょっとムカついたが
最強コント
"バイトの面接"
を完成させた
オーソドックスなコントではあるが
昭恵夫人のモノマネを多く含んでおり
クオリティーは高く
何より一切バイトの面接は関係ない
あるぱちかぶともビックリな前衛的コントだ
これでPFを笑わす事ができる
オレは意気揚々とすっかりカ●ロット気分の臼井くんと塾に向かった
予想外な事態が起こる
何処を探してもPFがいない
まさか・・・
辞めやがった?
オレ『ミホ先生、PFは辞めたんですか?』
ミホ『えぇ、やめたわ!彼氏も変わったし、パイパンファックは卒業したのよ!』
オレ『違うよっ!先生の性癖を聞いてるんじゃないですっ!』
ミホ『あら、やだ!ミホ、赤面!』
オレ『ほらあのオカッパで青いシャツを着た、いつもあそこに座って男だよ!』
ミホ『え?あそこの席?』
オレ『そう、あそこの席っ!』
ミホ『って、あの席はいつも誰も座ってないわよ?』
オレ『・・・え?PFは?』
ミホ『あ、水野くんの事かも!ちょっとおとなしめの?』
オレ『そうそう、多分水野くんっ!何処にいる?』
ミホ『天国かな?』
オレ『え?』
ミホ『去年、階段から落ちて亡くなったのよ・・・』
オレ『階段から・・・落ちて・・・?
じゃあ、オレが見てたのは・・・?
はっΣ(゜Д゜ノ)ノ
階段から落ちただけに
怪談オチ!?』
水野『ぶひゃひゃひゃひゃひゃ』